ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2022-01-01から1年間の記事一覧

対抗文化→New Age→排他的反文明へ

1960年代にアメリカに発したカウンターカルチャー。その流れは1980年頃のNewAgeに引き継がれ、そして90年からZ年代はスピリチュアリズムと総称されるようになった。いずれもアメリカに端を発し、ヨーロッパや東アジアに伝播した宗教的ムーブメントであると比…

今は無き本屋さんに

むかし、むかし、相模鉄道の二俣川駅の南口駅前に行きつけの本屋があったぞな。 「Booksにのみや」で買った文庫本のカバーに辛うじて、その記憶が留められている。

人種戦争とアジア解放の夢

インドがウクライナ戦争で示したスタンス、ロシアとアメリカとの中立的な立場を保持する姿勢。これにはロシアに対してエネルギー資源や軍事技術を依拠しているインドの現状が一因している。 特に、原子力発電や核兵器についてはソ連時代からアメリカには背を…

幼児の異常行動による事故の増加は気のせいか?

何気なくニュースを見ていると変なパターンが気になりだす。今回は幼児(2歳から5歳)の就学以前の異常行動による事故、不幸な事故のニュースだ。 マンションの高層階からの落下事故は月に一回起きているように感じる。 FRIDAYが「タワマン25階から3歳児が……

人生は長い、長堀橋通りのように

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世界最強の企業 GAFA おかしなことに消えても死人はでそうもない

アメリカの巨大企業、他の追随を許されないITカンパニー。GAFA、いやGAMAか。 FacebookがMetaになったから。 明日、GAMAが消え去っても死人がでるわけではないだろう。 これらの企業は便利この上なしサービスを提供しているだけなのだから。appleのHWとて他…

名前の順番と対について

ロミオとジュリエット、お夏清十郎、寛一とお宮、マルクス=エンゲルス主義、 ガタリ・ドゥルーズ、ボーア・アインシュタイン論争、フェルミ・ディラック統計などなど人名を並べた固有名詞はかなりある。 ロミオとジュリエット、お夏清十郎、寛一とお宮は物…

哀れな哀れなUSAの子どもたち

ひところ消費大国アメリカの象徴でもあった(巨大)ショッピングセモールは衰退の一歩を辿っているそうだ。 1980年代2500もあったモールは今や700なのだそうだ。あと10年で150まで減少すると専門家は語っている。 www.businessinsider.jp 自分も1980年から90…

おかしさの序列について

民謡が二曲あるとしよう。 その曲名は、 『宇宙カッパ節』 と 『アンドロメダ・カッパ節』 である。 『宇宙カッパ節』の方が可笑しいと感じるのだが、それはなぜであろうか? はじめに提示されたからだろうか? 今度は順番を換えて、 『アンドロメダカッパ節…

ローレル&ハーディの『極楽ピアノ騒動』

1932年のアカデミー賞受賞作のコメディ ノンビリとしたいい時代でしたなあ。フランス語の字幕付き www.youtube.com

『人類の知的障害』構想

現在、構想中の著書『人類の知的障害』は、かつてのシリーズ『人類の知的遺産』のアンチテーゼとして企画された。 古今東西いろいろな賢者、知者が模索したけれど、結局、真理の探究も体系化も失敗に終わりそうじゃん、というヤンキーな学説をベースにしてい…

超地上的なもの

戦争の後遺症から入る。太平洋戦争の激戦の地、硫黄島の日本兵の生き残りの方々は、自分からすれば英雄に思える。寡兵を以て強大な連合軍を迎え撃ち、彼らの進撃を一か月以上にわたり足止めさせた。 彼らの証言は、しかし、斬鬼の念に満ちたものばかりだ。戦…

イベント・ホライズンを背にして

道の行方、その先の街並みや田園の風景がどのよに続くのか、心がそそられる。そんな年ごろというのが過去にあった。道の行方が、未知への好奇と期待と一体となっていた、そういう気分を確かに感じていたのだ。 事象の地平(イベント・ホライズン)が自分の前…

佐久間艇長の話し

孫引きの孫引きでありますが、英国古典学者のA.ジムマンの『ギリシア人の国家』(1911)で古代ギリシア人の国家への忠節を理解する好例として、佐久間艇長を引き合いに出しているそうだ(と田中美知太郎が言ってます) ja.wikipedia.org 佐久間艇長、すなわ…

未来の先祖供養についての狷介にして仁なる人類学的主張

日本の宗教が、世界の宗教に伍してゆくために、より幅広く、客観性をもったものになっていてほしい。そのためには、考古学だけではなく、人類学の成果を反映していてほしいものだ。 自分は先祖供養の対象拡大を主張しておきたい。 (一人の日本人として)ご…

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問への答 42

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問への答が「42」であることは、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイクガイド』の最も重要なエピソードだろう。 超高性能なスーパーコンピュータ、ディープ・ソートが750万年の計算の末に出した答えである。擦…

R.A.ラファティへのオマージュ

アメリカのほら吹き伝統とカソリック教的世界観を体現した稀代のSF作家ラファティのものまねをした文書を発掘した。40年前の文書でありますね。 題して「絶望の彼方なる寿限無寿限無」です。 紫雲がたなびくなかをグーゴルプレックスのさざ波が密やかなささ…

お気に入りスターリン・ジョーク

様々なタイプのジョークの分野があるが、自分は「スターリン・ジョーク」がことのほか気に入っている。 スターリン統治下のユダヤ人たちのジョーク集といえばいいか。 ところで、ナチの統治下のユダヤジョークは残されていない。なぜなら、全員ガス室に送り…

脳機能の若返りについての思弁 アニメと音楽の効用

かつて感じた情動を再起動させる。それが脳機能を賦活させる。 これが自分の仮説である。 不十分ながら、説明を試みる。 かつて感じたことのあるエモーションは脳内神経系のシナプス結合を促進する。エンドルフィンが情動と連携しているのは、ある程度確かだ…

1990年代の宗教的暴発についての検討課題

1988年から1995年にかけて日本ではオーム真理教事件として時代精神を変貌させるほどの影響を与えた宗教的な暴発があった。 この事件を孤立して捉えるのではなく、一連の文明化のプロセスで起きた宗教社会学的なテーマとして分析することは意味がありそうだ。…

死に関する和風と洋風の表現

メメント・モリ 死を想え 散る桜、残る桜も散る桜 良寛 代表的とは言えぬまでも、死について言及する時の文化差を両者は示している。 前者はヨーロッパ中世の慣用句。キリスト教がすべてを支配した時代の死の想念だ。 良寛の句は末期の作。江戸時代の越後の…

もっとも相性の悪そうな二つの専門職 コンサルと哲学者

どんな一流のコンサルタントでも哲学者にはなれないだろう。そもそもこの二つの専門家には共通性は、からきっしないのではないか? コンサルタントは実利を追求する。それも、自らは体を動かさないでクライアントの実利向上を介して実利を追求する。過去の職…

憂国の志士たち 生田万と幸徳秋水

生田万と幸徳秋水をたみくさのために粉骨砕身し、最後には「逆臣」として扱われるという悲運に見舞われた。 彼らの信念となっていた国学と社会主義は方向性や時代は異なる。共通点はほとんどないかもしれない。それでも、彼らの行動原理と目標は民衆の幸せに…

重信房子氏の刑期満了

元日本赤軍最高幹部 重信房子(76)の系譜は歴史的にかなり重いものがある。 日本赤軍という矯激なユートピアンたちの集団。地上に平等をもたらそうとした理想主義が彼らを突き動かしていた。 今となってみれば、社会主義国はどこもディストピアばかり。彼ら…

頭がバグる老子のテキストの歴史

不勉強ながら、『老子』はかつて老子という単一な賢者が一気呵成に書き残した文書だと思ってました。 しかしながら、帛書老子が発見されたあたりから、頭が混乱するようなテキストの成立ちがあらわになってきていたようです。 現状の老子は上篇と下篇に分か…

アメリカ社会で起きていること

アメリカ社会の分断はあの「例外大統領」であるトランプ支持層の厚みと固さで我ら島国のガラパゴス国民にもなんとなく感じ取られ、伝わってきた。 それまでは、我らは、アメリカ社会をおおらかで可能性に満ちた自由と開拓精神があり、豊かさを隅々まで体現し…

心を燃やせ 縄文火炎土器

「心を燃やせ」 火炎土器を作り出した縄文人たちに共感して、煉獄杏寿郎なら必ずこう言ったろう。 長い縄文期のうちの一瞬、5,300年前から4,800年前の約500年間に生じ、火炎土器は消えていった。 彼らは何を想いこの装飾性の過剰な土器を製作していたのか。 …

「はじめてのおつかい」と逝きし世の面影

Netflixで『はじめてのおつかい』が諸外国で放送されて論争をよんでいるとの報道があった。 『はじめてのおつかい』がアメリカで巻き起こした大論争 要するに、年端も行かぬ子どもに一人で買いものに行かせるなど、アメリカでは非常識このうえもなく、親権が…

千羽鶴と千人針に思う

ウクライナ戦争の被害者に心を痛め、千羽鶴を贈ろうとする活動に待ったがかかっている。被災者側には有難迷惑なだけだろうという論拠らしい。 また、ウクライナの人びとが千羽鶴の呪術的意味を理解できないばかりでなく、その置き場所にもそれを捨てることに…

信仰の最古層が生きる聖なる諏訪大社

諏訪地方の独自性の再発見は柳田国男の『石神問答』に始まる。少なくとも自分はそれによって開眼した。 再刊序を引いておく。 武蔵では東秋留の二宮一岬枇の境内に、今もまだ一座の枇宮司社の残って居ることを、この春の散歩の日に見つけて来た。 附近の人た…