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雑草のような雑念と雑考

死に関する和風と洋風の表現

  メメント・モリ 死を想え

  散る桜、残る桜も散る桜 良寛

 

 代表的とは言えぬまでも、死について言及する時の文化差を両者は示している。

前者はヨーロッパ中世の慣用句。キリスト教がすべてを支配した時代の死の想念だ。

 良寛の句は末期の作。江戸時代の越後の禅僧は庶民的で詩人でもあった。

単なる詩人の美辞麗句ではないけれど、哀れさとはかなさの情感が漂う。