元日本赤軍最高幹部 重信房子(76)の系譜は歴史的にかなり重いものがある。
日本赤軍という矯激なユートピアンたちの集団。地上に平等をもたらそうとした理想主義が彼らを突き動かしていた。
今となってみれば、社会主義国はどこもディストピアばかり。彼らの赤色テロもただの暴力装置でしかなかったことになる。
それにしても、重信氏の家も宿命的なものが宿っている。昭和初期の暗黒時代の象徴的事件、血盟団事件と関わりがあった父親、そして、彼女の娘は頭山満の子孫の保護を受けたとある。
この人の家系には、連綿と反骨の血脈が受け継がれていたのであろう。
頭山満は言わずとしれた黒龍会のドン、右翼の大物である。実は頭山満は中江兆民と親交があり、幸徳秋水も知らぬ縁ではなかったのだ。
両極端は一致する。
そして、歴史は繰り返す、二度目はパロディーとして...か。