ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2014-01-01から1年間の記事一覧

「石神」にかかわる参考書

柳田国男の『石神問答』にかかわる研究や論及の書籍類をまとめておく。幸田露伴『石神問答を読みて』 明治43年の露伴翁の感想のところを引用をしておく。 予は此の書によりて幽かな、但し面白い刺激を受けた事を悦ぶ 折口信夫『漂著石神論計画』 書き出しが…

江戸時代の科学技術 メモ

華岡青洲の麻酔治療 小野蘭山の本草学 伊能忠敬の測量地図 アジアで唯一の自国民による精密地図 和算の業績 たとえば円周率計算や 代数的な幾何学花火 17世紀に伝来して独自の発展を遂げた 化学 宇田川ようあん 川本幸民ら 製鉄佐賀藩の独自研究 蒸気船 反射…

映像と戦争機械

ガトリング銃は戊辰戦争で活躍した機関銃(マシンガン)であるが、その発明者ガトリング大佐は蒸気船の外輪をみて、回転式弾装を思いついた。 同様な着想が映写機に転移するのは、時代の様相そのものだろう。フィルムを回転体からレンズまで連続的に装填し、…

コセンコのパッサカリアは清々しい

20世紀初頭、ウクライナの作曲家 ヴィクトル・ステパノヴィチ・コセンコは、生涯貧しい暮らしの中で民族に根ざした作曲活動を続けた。 『モラヴィアの詩 Moldovan poem 』が代表作だろう。

尺八の古層にある「虚鈴」

「虚鈴」は三虚霊の一つで尺八の根源的な作品なのだ。 寺田寅彦の博士論文は『尺八の音響学的研究』だそうだ。

ハイブリッドなグローバル・ネットワーク

フランスの思想家のラトゥールの言説をメモる。計算中心は資本の中心である。そこには世界中からかき集められた刻印/情報がタブローにはめ込まれていく。 グローバル・ネットワーク(actor network)はその周辺を拡張して地域を支配・管理・搾取しながら、富と…

健康やケアではない歯に関する読書ガイド 

歯に関する健康やケア関連ではない読書家向けの本を参照しておく。 歯が生活にどうかかわってきたかについて思索をするための参考書といってもよい。神津文雄 『民俗への旅 歯の神様』 銀河書房 アマゾンでも販売していない銀河書房(長野県の地方出版社、も…

低投票率は自民党の専横を招く

諸氏に問いかける。 あの3%の消費税増税分はどこに費消されたのだろうか? 赤字国債は増えるばかりで自民党政権は借金を重ねる以外の政策を実施したろうか? フィッチやムーディーズなどの格付機関は日本をネガティブにランクダウンしている矢先、アベノミ…

ピアノ・ソナタ Airplane

アンタイルは 内分泌学の研究が趣味で、発明家のヘディ・ラマーと、周波数ホッピング拡散スペクトラムを共同開発した風変わりな作曲家だ。 ジョージ・アンタイルの即物主義的ピアノ・ソナタ

永劫回帰と解脱の論理的相克

宇宙が十分に長い歳月をかけて同じ状態に戻るのを永劫回帰という。その時間を劫(カルパ)ともいう。 インド思想においてこの宇宙の再来は深くインド人の信念に染み込んだ。それを「苦」とみなす一派-仏教徒など-はその回帰性から抜け出す道を発見して、「解…

サティのシャンソン名曲

変わり者のサティのシャンソンのポピュラーな奴だ。「Je te veux」

時代遡行マーケティング

現代という時代は様々な衝動に突き動かされて次を読み取りがたい時代だ。消費も然り。もはや大量消費やポストモダン消費、モノ余りなどという一くくりでは語れない。 歴史遡行マーケティングは、べつに現代消費を支配するようなマーケティング手法ではない。…

What a wonderful world

天下無双のサッチモの「What a wonderful world」 出身地ニューオーリンズのマイルドな雰囲気が伝わる深い味わいの歌いぶりだ。

サイレント映画『ビッグ・パレード』

1925年のアメリカ映画 「大進軍」は第一次大戦のアメリカ兵とフランス娘の出会いと別れを描いた名編。

イカサマ見世物小屋 バーナム

バーナムの名をご存知であろうか? 19世紀のアメリカの有名な興行師だ。フルネームはフィニアス・テイラー・バーナム(Phineas Taylor Barnum) 「バーナムのアメリカ博物館」(Barnum's American Museum)は当時の人気見世物だ。 人魚のミイラ、矮人、巨…

いのちの食べ方

ドイツのドキュメンタリー『Our Daily Bread(いのちの食べ方)』(2005)は先進国における食料の大量生産と大量消費を淡々と描いた佳作である。

非正規雇用者のための教訓

ジョナサン・スウィフトの名著『召使の教訓』を現代日本の非正規雇用者諸君むけにアレンジして贈る。 社会的不公平と会社的不正に対抗するには自ら防衛力を磨かねばならないことがこの200年前に書物はハッキリと主張している。 諸君らは不公正さを批判す…

フランスの名作「悪魔が夜来る」(1942)

マルセル・カルネ監督の中世幻想絵巻『悪魔が夜来る』(1942)は戦時下フランスの数少ない名画である。 詩人ジャック・プレヴェールの脚本。 カルネはこの後、『天井桟敷の人々』という不朽の名作を生み出す。 モノクロのフルムービー 粗筋 15世紀フランス。…

言語哲学と巫覡

後期ウィトゲンシュタインでは「私的言語」は否定され、その影響は言語分析をならいとする英米系分析哲学者の及んでいる。言語は、どちらかというと公共的である。 パースのことばでは「思考とは外的な記号である」、また、「記号やことばこそは人間そのもの…

発想の転換 小型電気自動車は装着型ロボットだ

電気じかけの自動車は先進的で物珍しいものではなくなってきている。それは小型化な商用車として身近な商品になりすましているくらいだ。 だが、自動車を自動車としてばかり考える開発はそろそろオシマイにして、装着型ロボットとして考えてもいいのじゃない…

ピュタゴラスへの反論

古代ギリシアにおいてもピュタゴラスの「万物は数である」への反論は絶えなかった。現代日本でも遅まきながら、 「万物はカスである」という迷言を吐いた大学教授がおる。 もっとも、その先生は気体論の専門家だったので、「万物はガスである」の言い間違え…

日本の先鋭的論客を読む

先鋭的論客のサンプルは2名だ。 東浩紀と瀬名秀明。 それぞれ、国立大学の教授であるが現代日本の文化・技術あるいは両方についてアクチュアルな批評と分析を発信している。 東浩紀は現代思想で文系より、瀬名秀明はテクノロジー論で理系よりだとしておこう…

癌ビリーバブル

病の帝王「がん」の正体を知るにつけ、その禍々しさは生命の本性に根をもつことに驚嘆と脅威を覚える。 がん遺伝子の活性化から全身転移まで、その分子的メカニズムは実にうまく出来ている。正常細胞とは立場を異にし、自己中心的分派行動をとる細胞群になる…

ヘルズ・・エンジェルズ

カウンター・カルチャー時代の暴走族だ。ヘルズ・エンジェルズの名称は、ハワード・ヒューズの映画『Hells Angels』に由来する。 1960年代に反戦グループと反目する。「ジョン・ブラウン・ブレザレン」はヘルズ・・エンジェルズを4名殺害している。 彼らは…

澁澤龍彦の住まい

あの澁澤龍彦は生前、ここらに住まっていたはずだ。 文士の多く住まう鎌倉の街なかに住居があったわけだ。

権現とは

多くの人には「権現」というと家康公を意味する。神や仏が仮の姿をとるというのが本来の意味である。 神仏習合からであろうか。仮面とニアな関係にはある。 アヴァタの日本語訳あるいは漢訳であるというと、馴染みやすいかもしれない。

兵士たち ツィンマーマン

ツィンマーマンの作 二十世紀オペラの名作 Die Soldaten(1960)

蛭(ヒル)を踏んでいる

あー、やってしまいました〜ビートルズ好き! 味わいがあるのはセルジオ・メンデスか?

下書き 群知性で生き残る現生人類

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスには直接の競合関係は、つまり、食物の取り合いや暴力的闘争はなかったという。にもかかわらずホモ・サピエンスが生き残り、ネアンデルタール人は滅んだ。 この差は何か? 石器の進化の違いから、ある仮説が浮上してい…

クララの名曲

クララ・シューマンは才能ある作曲家でもあった。 自分のお気に入りを聴いてもらおうかな。 クララ・シューマン 愛の協奏曲 [DVD]出版社/メーカー: アルバトロス発売日: 2010/01/08メディア: DVD購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る