古代ギリシアにおいてもピュタゴラスの「万物は数である」への反論は絶えなかった。現代日本でも遅まきながら、
「万物はカスである」という迷言を吐いた大学教授がおる。
もっとも、その先生は気体論の専門家だったので、「万物はガスである」の言い間違えだと主張する学者たちもおるのは十分承知している。
アリストテレスの哲学観では、この時期の哲学者たちは、始祖タレスも含めて、事物の源が何かを思索していた。何で宇宙ができているか、実体何かが関心事であったわけだ。
はるか後世の物理学者は「神は数学する」とのたまいながら、宇宙の深奥を数理で究めてゆく。
現代になると実体よりも機能に注目が集まるようになる。
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