ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

科学史のネタ本

貞子の髪

貞子の長髪のおどろおどろしさは、えも言われぬ恐怖を感じさせる。それで思い出したのが英国怪談の名人M.R.ジェームズの作品だった。 「ポインター氏の日録(にちろく)」だったか、髪の毛に被われた化物がいきなり部屋の片隅から現れる。 それはともかく。…

朝鮮史の憂鬱

金素雲の『朝鮮史譚』を読んだ。一読、暗澹となる。重苦しい歴史だ。高麗が滅び李氏朝鮮の末までの外史をエピソードで綴った名著だが、重いぞ。 高麗が滅びるイキサツも李成桂が自国を築く苦難もなんと不明朗なのだろう! これが故に、李王朝は見捨てられた…

屁の役にもたたぬ疑問:殺人事件におけるn:m

大量殺人というのは、通例、一人で何人を殺したという意味である。 津山三十人殺しが、記録的な事件だろう。 大量殺人の記録では、昨年のノルウェーのウトヤ島事件が93人と最悪記録を30年ぶりに更新してしまった。 それはともかく、逆の事態の記録はどうなの…

バタイユ、バタイユ、バタイユ

フランスの特異な思想家ジョルジュ・バタイユの面影を映像で確認しよう。こういう特殊な偏屈思想家を輩出するのがフランスだ。 ハイデガーは同時代のフランス精神としてバタイユのみは高くかっていたという。 彼に面識のあった日本人は岡本太郎くらいか。 普…

神保町の変貌 混沌から秩序へ

この一、二年での古本屋街の変貌は激しい。 大震災前後、ほんの1年くらい無沙汰をしていただけで、行きつけの店が姿を消しているか、業態を変容させてしまった。 東京堂書店はカフェを併設して、本屋の佇まいではなくなった。なんだろうな、このオシャレな…