ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカの若者の苦境と苦悩を語るもの

なぜかアメリカで太宰治の『人間失格』が静かに浸透しているという記事を読んだのは2月上旬であった。絶望名人と識者が呼んだ太宰の心中死にいたる人生と小説がセットで受け入れられている、そんな感じのようだ。それに呼応するかのように英語版wikiには心中…

平田篤胤の神体験と山怪

国学者の平田篤胤はなにかと話題になる学者だ。戦後は狂信的なナショナリズムのイデオロギーの主張者としてやり玉にあがり、民主主義や学問の客観性と相いれない反啓蒙主義の権化としてタブー視されていた。 江戸思想の再評価の機運が昭和晩期に盛り上がりを…

日本人のお名前「吉田仮説」

NHKの番組ではないけれども、吉田という姓は学者が多いことに関してのあてどない情報をまとめてみる。 吉田の名がつく、文人学者の一覧から。 吉田秀和 音楽評論 吉田健一 英米文学者 随筆家 吉田敦彦 神話学者 吉田耕作 数学者 吉田洋一 数学者 吉田夏彦 論…

平田篤胤とその幽冥界への憧憬

数年前、ネットを震源地として「天狗にさらわれた少年」が話題彷彿した。江戸で起きた実話であり、平田篤胤という歴史教科書級の人物が主役の一人であったこともその人気の一因だろう。 『仙境異聞』や『天狗にさらわれた少年』が復刊されたり増刷されたりし…

自炊PDF 2万冊こえた日

苦節17年。とうとう2万冊のPDFに到達した。 書籍を裁断する派閥に属する自分は、『書物の破壊の歴史』に新たな一頁を追加したわけではないけれど、大いなる蕩尽・無益な破壊・ポトラッチにしこたま時間と金をつぎ込んだわけだ。 西田幾多郎はその最期の講義…

日本に流入や帰化する外国人へ反感をもつ人たちに

令和2年で290万弱ほどが日本に滞在している外国籍の人びとだそうだ。彼らの在留でもってかなり多くの産業や自営業は維持されていることだろう。 であるにも関わらず、かなり多くの日本人がそうした外国人の増加や永住に反対している。彼らの存在が治安や風紀…