ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

信用の無際限な膨張の意味するもの

かつてローマ帝国がその統治範囲を拡大したのは、経営主体(ローマの有産階級)の生産手段(労働、土地、資本)を増殖させるためだったろう。 富国とは領土拡大にともなう生産手段の増強であり、その生産物は領土拡大自体(軍需)や移住/人口増(民需)に費…

Alexander Mosolov 選集

「飛んで火にいる夏の虫」の四季

「飛んで火にいる夏の虫」の四季おりおりのバージョンを試作した。跳ねて巣立つや春の虫 飛んで火にいる夏の虫 死んで消えゆく秋の虫 悴み干からびる虫の殻

「猫だまし」問題での保守対リベラル

大相撲で横綱が猫だましなる奇手を使ったことでケンケンガクガクが起きている。反対と賛成に分かれての議論を読むと、どうやら、これは「保守」対「リベラル」の図式になるようだ。 「保守」は品格をいい、横綱はこんな軽い技を使うべきではないという。「リ…

1860年のスペインの皆既日食の絵記録

皆既日食は太陽の異貌が出現する稀有な機会だ。 1860年のスペインで観測された皆既日食の記録は、なかでも研究者たちを悩ませてきた。 図の右下にとぐろをまく異貌のコロナが出現しているのだ。 これは何か? 個人の幻覚か、夢か? これがCME(Coronal M…

雅楽と朝鮮文化

朝鮮通信使が徳川第五代将軍の折に来日した。1711年にその対応に関わったのが新井白石。そこで彼はその学識を総動員した。 なかでも雅楽(高麗楽)を演じさせたことは記録に残る。それを観じた通信使たちは、彼らは当時の最高クラスの知識人なのだが、感歎し…

一文字違いで意味が大変なことに

マライヤ・キャリーがマラリア・キャリーに

クワインの思想

アメリカの現代哲学の主流は論理実証主義から別れでた「言語哲学」だ。それが日本でも受け継がれて、科学哲学系や言語哲学系の学者が存在感をもっている。 クワインはそのお陰もあり京都賞を晩年に受賞している。さて、このクワインの思想を簡単にしかも自分…