ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

1990年代の宗教的暴発についての検討課題

1988年から1995年にかけて日本ではオーム真理教事件として時代精神を変貌させるほどの影響を与えた宗教的な暴発があった。 この事件を孤立して捉えるのではなく、一連の文明化のプロセスで起きた宗教社会学的なテーマとして分析することは意味がありそうだ。…

死に関する和風と洋風の表現

メメント・モリ 死を想え 散る桜、残る桜も散る桜 良寛 代表的とは言えぬまでも、死について言及する時の文化差を両者は示している。 前者はヨーロッパ中世の慣用句。キリスト教がすべてを支配した時代の死の想念だ。 良寛の句は末期の作。江戸時代の越後の…

もっとも相性の悪そうな二つの専門職 コンサルと哲学者

どんな一流のコンサルタントでも哲学者にはなれないだろう。そもそもこの二つの専門家には共通性は、からきっしないのではないか? コンサルタントは実利を追求する。それも、自らは体を動かさないでクライアントの実利向上を介して実利を追求する。過去の職…

憂国の志士たち 生田万と幸徳秋水

生田万と幸徳秋水をたみくさのために粉骨砕身し、最後には「逆臣」として扱われるという悲運に見舞われた。 彼らの信念となっていた国学と社会主義は方向性や時代は異なる。共通点はほとんどないかもしれない。それでも、彼らの行動原理と目標は民衆の幸せに…