2024-01-01から1年間の記事一覧
神話や古代宗教などについて、日本の神道や民俗文化と古代ギリシア世界のそれとを比較することを随分とむかしから、頭の中でブンブンと廻している。 個人の好奇心で一人黙然と読書しながら考えをめぐらす。それはそれで楽しいのだが、あまりプロダクティビテ…
言葉にならぬほどのどん底レベルの悲しさから、微かな悲哀、哀傷というものまで、その度合いを適正にスケール上に配列することはできるのだろうか? 悲哀の尺度だ。桜が散るのを見送るのがgrief 1だとして、肉親や恋人と引き裂かれるのがgrief 10だとしよう。
我が日本のソフトパワーは漫画とアニメにひとえに依存しているようです。 ジェンダーの差異として注目されるのが、か弱い女の子を保護する系(「盾の勇者様」)と無性格な女子に惹かれる(綾波レイ)的なキャラクター設定の根強さ。 その根源に何があるかは…
「時とはなにか」についてアウグスティヌスは「問われなければ、知っている」 とした。 ゲジゲジか、それともヤスデだったかも昔ばなしのなかで、「どのように移動しているか」と問われて「足の動かしかたがわからなくなってしまった」そうだ。 ここから得ら…
いまどきのDX化は何でもアプリに載せて、スマホなどユーザ起点&負担ですべての処理を自動化させようという発想でビジネス変革を進めているように見受けられる。 これは、一面、きわめて自然な流れだろう。個人のニーズや情報はその当人に任せ、間には人を介…
イスラム学者として認知されている井筒俊彦だけれども、その英文業績からは別の側面がみえてくる。慶応大学出版会から出た翻訳を小遣いを工面して4冊ほど入手した。 『東洋哲学の構造』はエラノス会議12回の講演の集成。日本人最多の出席回数だろう。 そして…
下の東洋経済の記事を読まれたろうか? 運用まで含めると日本の鉄道技術は世界のいかなる国も追随を許さないと思う。 toyokeizai.net とくに、「定時運行率ほぼ100%、停電時も迅速対応」は日本人職能者の存在が不可欠なのだろう。「一所懸命」という職務への…
果心居士の幻術(新潮文庫) 作者:司馬 遼太郎 新潮社 Amazon
日本人論というジャンルがあって、それこそその手の書物だけで汗牛充棟なのだ。 ここでは「文化進化」という視点でさらに追加してみた。 でも、時間ないのでシノプシスだけだ。 大航海時代というのがあって、16世紀から17世紀にかけて西洋の侵略主義的な商業…