2023-01-01から1年間の記事一覧
銅鐸は古語で「さなき」という。藤森栄一の『銅鐸』でも三河地方の「佐鳴湖」まで銅鐸を求めて旅した話しがあった。「さなる」とも言ったらしい。 これが銅鐸を指すと明らかにしたのは江戸時代の国学者だったらしい。 何のために使われたかと言えば、叩いて…
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中国人は我が国にもこうした人材が19世紀にいればと評価されている日本人の一人に 福沢諭吉がいる。それは福沢山脈と称される産業界への貢献のみならず文明開化思想の先鞭をつけた点が大いに賞賛されているのだろう。 そして、教育の普及がその第一歩である…
学生時代には勝手にシンドバッド的に古代ギリシアに憧憬を募らせたものでありました。孤独のグルメならぬ「孤立のヘレニスト」というわけですな。 と言っても古典ギリシア語を独習するわけでもなく、淡々と邦訳書をかき集めて、読みふけるだけでありました。…
ゴジラ映画の作曲家として知られる伊福部昭だが、その青壮年期は太平洋戦争をまたいでいる。この時期の彼の楽曲はソ連のショスタコーヴィチやプロコフィエフを想起させる。 「兵士の序楽」(1944) www.youtube.com 『交響譚詩』(1943) www.youtube.com
2005年あたりから開始した蔵書等の自炊が、2万2000冊を超えた。 それを記念してPFUのScanSnapをiX500からiX1600に置換することにしました。 両面スキャナーも途中のCanon製を入れれば、五代目ですね。 そのうち「本切りのお吟ちゃん」への襲名式をやらねば..…
頭皮がピカピカひかっているツルツルに禿ている人がいきなり瀕死の状態になったとしよう。その時でも頭皮はピカピカにひかっているのだ.ろうか? とくに、健康状態が急速に悪化したなら、その人の頭は輝きがうせるのではないかと想像しているのでありますが…
紀元1世紀のエジプトに仏教伝来の証拠何ていうと少しだけ欣喜雀躍したくなる。 というのは、1980年代に井筒俊彦が「事事無礙・理事無礙」でプロティヌス、古代イランのゾロアスター教、そして華厳経の連関を論じていたからだ。彼は紀元3世紀の新プラトン主…
トロント、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、シアトル、ロンドン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ホノルル。これらは、ここ数年で路上生活者の急増が報じられた都市の一部だ。 原因はわかっている。強烈なインフレーションと都市部の不動産価格の急伸だ…
ハイデッガーと道元を合わせ読み込みして、時間の内在的な特質に迫る。木村敏のような鋭敏でボーダーレスな知性ならではの思考と手腕だろう。 木村によればアリストテレスの形而上学の時間論はハイデッガー経由で解釈学的に読解するのが、より始原的か。自然…
ディックといえばSF作家のフィリップ・キンドレド・ディックだ。 彼の作品はいまだに光芒を放ち、一部の読者を魅了しつづけている。 ひと頃の英米SFの三大巨匠、ハインライン、アシモフ、クラークはディックに比べるとアクチュアリティに乏しいと感じる読者…
日本SFの関係者の死にざまを調べてみた。著名な作家、翻訳者、編集者が対象であり、WIKIPEDIAが情報源であります。 広瀬正 47歳 心臓発作 半村良 68歳 肺炎 光瀬龍 71歳 食道がん 福島正実 47歳 不明 横田順彌 73歳 心不全 平井和正 76歳 心不全 星新一 71歳…
バルザックの「人間喜劇」シリーズに描かれた主人公たちは、巨怪な性格の持ち主が多い。『従兄ポンス』の老友を気遣う末期の床にある音楽家シルバン・ポンス、『知られざる傑作』の天才画家フレンホーフェル、『ルイ・ランベール』の哲学者ルイ・ランベール…
東ローマ帝国にあらわれたキリスト教の聖者というべき登塔者シメオンはギネスブック認定されたお方である。 ja.wikipedia.org どんな生活をしていたかについては記録があるのではあるが、40年間も塔のうえで苦行したという。 現代日本に住む日本人にとって…
うちのかみさん、ハイソだから、パリに行った友人の数は吉野ケ里遺跡に行った友人の数よりはるかに上回るに違いない。 吉野ケ里はゼロかもしれない! 北茨城市にいったことのあるセレブの友人はゼロかもしれない。 ルーブル美術館に行った友達の数は寒川神社…
自称先進国は、ますますテクノクラートと経済成長にそそのかされて、隘路に邁進していく。来し方をふり返らずして、なにがホモ・サピエンスなのだろうか? 21世紀は情報テクノロジーを原動力にする経済競争力の獲得によって、政治的な不安定さを増やすのが目…
サイバネティクス的な立場からすると外界と内部の制御システムとの(フィードバック)ループが動物には備わっている。それがことのほか進化したのがヒトの大脳というCPUの塊を中心に組織化した神経網システムだといえよう。 そのループというヤツも病的に肥…
www3.nhk.or.jp こんなときに首都直下地震などは起きないでほしい! 東京発の世界恐慌なんて、神様起こさないで! 八百万の神々にもお願いします。
女性が爪は色とりどりであるのだが、それがオシャレであること以上については大抵の男性は関知しない。 だが、その爪に託されたイメージは数限りないようだ。大昔のマニュキュアやペディキュアどまりの単色カラーではないのだ。 さあて、どうしたものであろ…
そんなものがあればいいなあ。
Wedge3月号では「特集 多死社会を考える」を組んでいた。 その一例でしかないが、著名人の立て続けの訃報が目につく。 松本零士、大江健三郎、秋竜山、黒田杏子、陳健一、津山登志子、豊田章一郎、伊藤雅俊等々。 天寿をまっとうした人もそうでない人もいる…
3月になってからの米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻から、アメリカの金融不安が世界に飛び火しようとしている。前回のリーマンショックは2007年だっから、15年ぶりの恐慌になる。2007年から2010年までを世界金融恐慌と呼ぶようだ。 ja.wikipedia.org そ…
戦後、日本を代表する文学者であり論者であった氏の死については、その志を誌する多くの礼賛が語られているので、それとは見当違いな感想を書き残す。 太平洋戦争の敗戦は、それまでの近代化の路線に対して全面的な見直しを迫った。 まず間違いないと思われ…
ナショナルジオグラフィックの記事で『虹の橋』の起源に関するものを読んだ。 60年ほど前のスコットランド人女性の詩がもとになった伝承らしいということである。 natgeo.nikkeibp.co.jp 事程左様に人々の慣習は移ろいやすい。この件に関する日本人の慣習に…
アメリカのデータサイエンス専門家たちはあるスーパーマーケットの売り上げから、 次の「法則」を見つけた。 フロリダ半島にハリケーンが接近するとイチゴタルトの売り上げが3割アップする この事実は疑いようもなかったわけで、嵐が接近する予報がでるとス…
アメリカが21世紀に推進してきた社会変化の行方はおおよそ次のようにまとめられるかと思う。 主語を「ITが」としてもらって、 1)一般消費者には安さと便利さを提供し、正規な職の機会を低減させた。 2)成功者もしくはプラットフォーマーには富と権力を増…
青春時代から今に至るまで知識を集めることに専念してきた。 その残滓がここにある。日本の近代化の経路でもあった岩波全書だ。 その収集結果。乱筆は生まれついてもの。
おかしくない?