サイバネティクス的な立場からすると外界と内部の制御システムとの(フィードバック)ループが動物には備わっている。それがことのほか進化したのがヒトの大脳というCPUの塊を中心に組織化した神経網システムだといえよう。
そのループというヤツも病的に肥大化する要因が潜在的にある。ループのためのループが生じてくるのはパーキンソン的な必然といえよう。
思いっきりかっこつけて言えば、そのループの束を「思考」と呼べるかもしれない。
だが、思いっきり悲観的に言えば、それば脳という物質に憑依した悪循環だとシオラン風に表現できる。
かくて、「思考に悩まされる物質としての脳」を説明し終えた。
参考
パーキンソンの法則 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する