ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

イカサマ見世物小屋 バーナム

バーナムの名をご存知であろうか? 19世紀のアメリカの有名な興行師だ。フルネームはフィニアス・テイラー・バーナム(Phineas Taylor Barnum) 「バーナムのアメリカ博物館」(Barnum's American Museum)は当時の人気見世物だ。 人魚のミイラ、矮人、巨…

いのちの食べ方

ドイツのドキュメンタリー『Our Daily Bread(いのちの食べ方)』(2005)は先進国における食料の大量生産と大量消費を淡々と描いた佳作である。

非正規雇用者のための教訓

ジョナサン・スウィフトの名著『召使の教訓』を現代日本の非正規雇用者諸君むけにアレンジして贈る。 社会的不公平と会社的不正に対抗するには自ら防衛力を磨かねばならないことがこの200年前に書物はハッキリと主張している。 諸君らは不公正さを批判す…

フランスの名作「悪魔が夜来る」(1942)

マルセル・カルネ監督の中世幻想絵巻『悪魔が夜来る』(1942)は戦時下フランスの数少ない名画である。 詩人ジャック・プレヴェールの脚本。 カルネはこの後、『天井桟敷の人々』という不朽の名作を生み出す。 モノクロのフルムービー 粗筋 15世紀フランス。…

言語哲学と巫覡

後期ウィトゲンシュタインでは「私的言語」は否定され、その影響は言語分析をならいとする英米系分析哲学者の及んでいる。言語は、どちらかというと公共的である。 パースのことばでは「思考とは外的な記号である」、また、「記号やことばこそは人間そのもの…

発想の転換 小型電気自動車は装着型ロボットだ

電気じかけの自動車は先進的で物珍しいものではなくなってきている。それは小型化な商用車として身近な商品になりすましているくらいだ。 だが、自動車を自動車としてばかり考える開発はそろそろオシマイにして、装着型ロボットとして考えてもいいのじゃない…

ピュタゴラスへの反論

古代ギリシアにおいてもピュタゴラスの「万物は数である」への反論は絶えなかった。現代日本でも遅まきながら、 「万物はカスである」という迷言を吐いた大学教授がおる。 もっとも、その先生は気体論の専門家だったので、「万物はガスである」の言い間違え…

日本の先鋭的論客を読む

先鋭的論客のサンプルは2名だ。 東浩紀と瀬名秀明。 それぞれ、国立大学の教授であるが現代日本の文化・技術あるいは両方についてアクチュアルな批評と分析を発信している。 東浩紀は現代思想で文系より、瀬名秀明はテクノロジー論で理系よりだとしておこう…

癌ビリーバブル

病の帝王「がん」の正体を知るにつけ、その禍々しさは生命の本性に根をもつことに驚嘆と脅威を覚える。 がん遺伝子の活性化から全身転移まで、その分子的メカニズムは実にうまく出来ている。正常細胞とは立場を異にし、自己中心的分派行動をとる細胞群になる…

ヘルズ・・エンジェルズ

カウンター・カルチャー時代の暴走族だ。ヘルズ・エンジェルズの名称は、ハワード・ヒューズの映画『Hells Angels』に由来する。 1960年代に反戦グループと反目する。「ジョン・ブラウン・ブレザレン」はヘルズ・・エンジェルズを4名殺害している。 彼らは…

澁澤龍彦の住まい

あの澁澤龍彦は生前、ここらに住まっていたはずだ。 文士の多く住まう鎌倉の街なかに住居があったわけだ。