ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

パーソナル・ブレイン・ストーミング

神話や古代宗教などについて、日本の神道や民俗文化と古代ギリシア世界のそれとを比較することを随分とむかしから、頭の中でブンブンと廻している。 個人の好奇心で一人黙然と読書しながら考えをめぐらす。それはそれで楽しいのだが、あまりプロダクティビテ…

悲しみのスペクトラム

言葉にならぬほどのどん底レベルの悲しさから、微かな悲哀、哀傷というものまで、その度合いを適正にスケール上に配列することはできるのだろうか? 悲哀の尺度だ。桜が散るのを見送るのがgrief 1だとして、肉親や恋人と引き裂かれるのがgrief 10だとしよう。

そうか、綾波レイってピュグマリオンのガラテアなんだ

我が日本のソフトパワーは漫画とアニメにひとえに依存しているようです。 ジェンダーの差異として注目されるのが、か弱い女の子を保護する系(「盾の勇者様」)と無性格な女子に惹かれる(綾波レイ)的なキャラクター設定の根強さ。 その根源に何があるかは…

アウグスティヌスの「時」とヤスデの昔話

「時とはなにか」についてアウグスティヌスは「問われなければ、知っている」 とした。 ゲジゲジか、それともヤスデだったかも昔ばなしのなかで、「どのように移動しているか」と問われて「足の動かしかたがわからなくなってしまった」そうだ。 ここから得ら…

DX、アプリ化とAI導入は少子化対策にはなるが、高齢化対策にはならない

いまどきのDX化は何でもアプリに載せて、スマホなどユーザ起点&負担ですべての処理を自動化させようという発想でビジネス変革を進めているように見受けられる。 これは、一面、きわめて自然な流れだろう。個人のニーズや情報はその当人に任せ、間には人を介…

井筒俊彦の全容の一端の欠片

イスラム学者として認知されている井筒俊彦だけれども、その英文業績からは別の側面がみえてくる。慶応大学出版会から出た翻訳を小遣いを工面して4冊ほど入手した。 『東洋哲学の構造』はエラノス会議12回の講演の集成。日本人最多の出席回数だろう。 そして…

職能ギルドとして世界で生き残れ、日本人よ。

下の東洋経済の記事を読まれたろうか? 運用まで含めると日本の鉄道技術は世界のいかなる国も追随を許さないと思う。 toyokeizai.net とくに、「定時運行率ほぼ100%、停電時も迅速対応」は日本人職能者の存在が不可欠なのだろう。「一所懸命」という職務への…

自分の健康を過信する人を果心居士という

果心居士の幻術(新潮文庫) 作者:司馬 遼太郎 新潮社 Amazon

日本文化の独自性の再検討のひとつ

日本人論というジャンルがあって、それこそその手の書物だけで汗牛充棟なのだ。 ここでは「文化進化」という視点でさらに追加してみた。 でも、時間ないのでシノプシスだけだ。 大航海時代というのがあって、16世紀から17世紀にかけて西洋の侵略主義的な商業…

銅鐸が神社の鈴になった件

銅鐸は古語で「さなき」という。藤森栄一の『銅鐸』でも三河地方の「佐鳴湖」まで銅鐸を求めて旅した話しがあった。「さなる」とも言ったらしい。 これが銅鐸を指すと明らかにしたのは江戸時代の国学者だったらしい。 何のために使われたかと言えば、叩いて…

これほしいかも「円周率の印鑑」

news.yahoo.co.jp お店のサイト 円周率の印鑑

ケーオーボーイの原点 福沢諭吉

中国人は我が国にもこうした人材が19世紀にいればと評価されている日本人の一人に 福沢諭吉がいる。それは福沢山脈と称される産業界への貢献のみならず文明開化思想の先鞭をつけた点が大いに賞賛されているのだろう。 そして、教育の普及がその第一歩である…

古代ギリシアに関する書誌備忘録

学生時代には勝手にシンドバッド的に古代ギリシアに憧憬を募らせたものでありました。孤独のグルメならぬ「孤立のヘレニスト」というわけですな。 と言っても古典ギリシア語を独習するわけでもなく、淡々と邦訳書をかき集めて、読みふけるだけでありました。…

伊福部昭の戦時中の作品

ゴジラ映画の作曲家として知られる伊福部昭だが、その青壮年期は太平洋戦争をまたいでいる。この時期の彼の楽曲はソ連のショスタコーヴィチやプロコフィエフを想起させる。 「兵士の序楽」(1944) www.youtube.com 『交響譚詩』(1943) www.youtube.com

自炊PDF累計22、000ファイル突破記念

2005年あたりから開始した蔵書等の自炊が、2万2000冊を超えた。 それを記念してPFUのScanSnapをiX500からiX1600に置換することにしました。 両面スキャナーも途中のCanon製を入れれば、五代目ですね。 そのうち「本切りのお吟ちゃん」への襲名式をやらねば..…

素朴でブラックな疑問:頭皮がピカピカひかっているツルツルに禿ている人は......なるか?

頭皮がピカピカひかっているツルツルに禿ている人がいきなり瀕死の状態になったとしよう。その時でも頭皮はピカピカにひかっているのだ.ろうか? とくに、健康状態が急速に悪化したなら、その人の頭は輝きがうせるのではないかと想像しているのでありますが…

エジプト仏教とはいいねえ!

紀元1世紀のエジプトに仏教伝来の証拠何ていうと少しだけ欣喜雀躍したくなる。 というのは、1980年代に井筒俊彦が「事事無礙・理事無礙」でプロティヌス、古代イランのゾロアスター教、そして華厳経の連関を論じていたからだ。彼は紀元3世紀の新プラトン主…

世界の大都市のゴッサムシティ化

トロント、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、シアトル、ロンドン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ホノルル。これらは、ここ数年で路上生活者の急増が報じられた都市の一部だ。 原因はわかっている。強烈なインフレーションと都市部の不動産価格の急伸だ…

木村敏『時間と自己』

ハイデッガーと道元を合わせ読み込みして、時間の内在的な特質に迫る。木村敏のような鋭敏でボーダーレスな知性ならではの思考と手腕だろう。 木村によればアリストテレスの形而上学の時間論はハイデッガー経由で解釈学的に読解するのが、より始原的か。自然…

ディックのヴィジョンを読み解く

ディックといえばSF作家のフィリップ・キンドレド・ディックだ。 彼の作品はいまだに光芒を放ち、一部の読者を魅了しつづけている。 ひと頃の英米SFの三大巨匠、ハインライン、アシモフ、クラークはディックに比べるとアクチュアリティに乏しいと感じる読者…

日本のSF初期の関係者の死に至る病のリサーチ

日本SFの関係者の死にざまを調べてみた。著名な作家、翻訳者、編集者が対象であり、WIKIPEDIAが情報源であります。 広瀬正 47歳 心臓発作 半村良 68歳 肺炎 光瀬龍 71歳 食道がん 福島正実 47歳 不明 横田順彌 73歳 心不全 平井和正 76歳 心不全 星新一 71歳…

明治時代を生きた巨人たち

バルザックの「人間喜劇」シリーズに描かれた主人公たちは、巨怪な性格の持ち主が多い。『従兄ポンス』の老友を気遣う末期の床にある音楽家シルバン・ポンス、『知られざる傑作』の天才画家フレンホーフェル、『ルイ・ランベール』の哲学者ルイ・ランベール…

登塔者シメオンと昭和の煙突男

東ローマ帝国にあらわれたキリスト教の聖者というべき登塔者シメオンはギネスブック認定されたお方である。 ja.wikipedia.org どんな生活をしていたかについては記録があるのではあるが、40年間も塔のうえで苦行したという。 現代日本に住む日本人にとって…

からかい上手の高木さん 自分流

うちのかみさん、ハイソだから、パリに行った友人の数は吉野ケ里遺跡に行った友人の数よりはるかに上回るに違いない。 吉野ケ里はゼロかもしれない! 北茨城市にいったことのあるセレブの友人はゼロかもしれない。 ルーブル美術館に行った友達の数は寒川神社…

怒りを込めてふり返れ

自称先進国は、ますますテクノクラートと経済成長にそそのかされて、隘路に邁進していく。来し方をふり返らずして、なにがホモ・サピエンスなのだろうか? 21世紀は情報テクノロジーを原動力にする経済競争力の獲得によって、政治的な不安定さを増やすのが目…

思考に悩まされる物質としての脳

サイバネティクス的な立場からすると外界と内部の制御システムとの(フィードバック)ループが動物には備わっている。それがことのほか進化したのがヒトの大脳というCPUの塊を中心に組織化した神経網システムだといえよう。 そのループというヤツも病的に肥…

アメリカの株式が思わしくないから、日本にマネー移動している。そんなときに首都直下地震などは起きないでほしい!

www3.nhk.or.jp こんなときに首都直下地震などは起きないでほしい! 東京発の世界恐慌なんて、神様起こさないで! 八百万の神々にもお願いします。

ネイルの図象学は可能か

女性が爪は色とりどりであるのだが、それがオシャレであること以上については大抵の男性は関知しない。 だが、その爪に託されたイメージは数限りないようだ。大昔のマニュキュアやペディキュアどまりの単色カラーではないのだ。 さあて、どうしたものであろ…

高望遥(たかのぞみはるか)先生の超絶辻説法が聴きたい!

そんなものがあればいいなあ。

多死社会の3月スナップショット

Wedge3月号では「特集 多死社会を考える」を組んでいた。 その一例でしかないが、著名人の立て続けの訃報が目につく。 松本零士、大江健三郎、秋竜山、黒田杏子、陳健一、津山登志子、豊田章一郎、伊藤雅俊等々。 天寿をまっとうした人もそうでない人もいる…