ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

多死社会の3月スナップショット

Wedge3月号では「特集 多死社会を考える」を組んでいた。 その一例でしかないが、著名人の立て続けの訃報が目につく。 松本零士、大江健三郎、秋竜山、黒田杏子、陳健一、津山登志子、豊田章一郎、伊藤雅俊等々。 天寿をまっとうした人もそうでない人もいる…

またまた経済パニックか?

3月になってからの米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻から、アメリカの金融不安が世界に飛び火しようとしている。前回のリーマンショックは2007年だっから、15年ぶりの恐慌になる。2007年から2010年までを世界金融恐慌と呼ぶようだ。 ja.wikipedia.org そ…

大江健三郎氏へのネガティブな弔辞

戦後、日本を代表する文学者であり論者であった氏の死については、その志を誌する多くの礼賛が語られているので、それとは見当違いな感想を書き残す。 太平洋戦争の敗戦は、それまでの近代化の路線に対して全面的な見直しを迫った。 まず間違いないと思われ…

金融マウント狒々ざる

ペットロスと供養儀礼

ナショナルジオグラフィックの記事で『虹の橋』の起源に関するものを読んだ。 60年ほど前のスコットランド人女性の詩がもとになった伝承らしいということである。 natgeo.nikkeibp.co.jp 事程左様に人々の慣習は移ろいやすい。この件に関する日本人の慣習に…

データサイエンスと超心理学のはざま

アメリカのデータサイエンス専門家たちはあるスーパーマーケットの売り上げから、 次の「法則」を見つけた。 フロリダ半島にハリケーンが接近するとイチゴタルトの売り上げが3割アップする この事実は疑いようもなかったわけで、嵐が接近する予報がでるとス…

USAテックランドの趨勢

アメリカが21世紀に推進してきた社会変化の行方はおおよそ次のようにまとめられるかと思う。 主語を「ITが」としてもらって、 1)一般消費者には安さと便利さを提供し、正規な職の機会を低減させた。 2)成功者もしくはプラットフォーマーには富と権力を増…

40年間の知の集成

青春時代から今に至るまで知識を集めることに専念してきた。 その残滓がここにある。日本の近代化の経路でもあった岩波全書だ。 その収集結果。乱筆は生まれついてもの。

マルクスは死んでいる

一文字間違えたタイトル『君の鼻は。』

おかしくない?

日本の便も大寒波でウンコしない(シモネッタ) エアラインの運行情報

新刊本タイトルの偶然の一致

少しばかり過去の出来事なのだが、ハヤカワJA文庫の新刊タイトルとちくま学芸文庫の新刊のタイトルが一致していた。 これはSFだと思うのだが、学芸文庫の本は進化経済学もしくは社会哲学の専門書だ。 推定ではあるのだが、前者は後者の本にインスパイアされ…

青空文庫の変調の兆し?

いつも日課のごとく青空文庫の新規登録を確認している。かつては毎日のように新規タイトルが登録されていて、ほとんど欠かさずに増えていったのだが、このところちょっと変だ。 具体的には、2023年1月中盤になってから、2,3日新しい登録が途絶えるのだ。 記…

国防戦略の転換についての寸評

寸評の案 日本はアメリカの忠実な番犬であった。今までは吠える番犬でしかなかったが、これからは噛みつく番犬になろうとしている。

孤独死の日本、絶望死のアメリカ

老いて孤独死の日本に対して、若くして絶望死のアメリカというように両国の末期のスタイルを対比できようか。 アメリカの平均寿命はコロナ前の2015年から低下していた。それは若年層の自殺や事故による死亡率の増加や中高年での病死の増加などによる。 もう…

サブスクリプションと痒み

プラトンのとある対話編の中で、ソクラテスは「快」の例として疥癬などのような皮膚病で痒い箇所を掻くのをあげている。 サブスクリプション(以下、サブスク)は痒い所に手が届く快適なサービスであることは間違いない。プラトンがほのめかしているように「…

演習 縄文シンキング

縄文時代の人びとの心理を模倣できる、そんな演習があるといいのにね。

東大独文科の幻視者たち

東大独文科は幻想や民話といったこの世ならざるものに惹かれる人々を輩出してきた。 その始まりは、高木敏雄だろうか。高木敏雄は40代なかばで亡くなった日本での神話や民話研究の先達の一人だ。柳田国男と郷土研究なる研究誌を出していたこともある。 内田…

対抗文化→New Age→排他的反文明へ

1960年代にアメリカに発したカウンターカルチャー。その流れは1980年頃のNewAgeに引き継がれ、そして90年からZ年代はスピリチュアリズムと総称されるようになった。いずれもアメリカに端を発し、ヨーロッパや東アジアに伝播した宗教的ムーブメントであると比…

今は無き本屋さんに

むかし、むかし、相模鉄道の二俣川駅の南口駅前に行きつけの本屋があったぞな。 「Booksにのみや」で買った文庫本のカバーに辛うじて、その記憶が留められている。

人種戦争とアジア解放の夢

インドがウクライナ戦争で示したスタンス、ロシアとアメリカとの中立的な立場を保持する姿勢。これにはロシアに対してエネルギー資源や軍事技術を依拠しているインドの現状が一因している。 特に、原子力発電や核兵器についてはソ連時代からアメリカには背を…

幼児の異常行動による事故の増加は気のせいか?

何気なくニュースを見ていると変なパターンが気になりだす。今回は幼児(2歳から5歳)の就学以前の異常行動による事故、不幸な事故のニュースだ。 マンションの高層階からの落下事故は月に一回起きているように感じる。 FRIDAYが「タワマン25階から3歳児が……

人生は長い、長堀橋通りのように

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世界最強の企業 GAFA おかしなことに消えても死人はでそうもない

アメリカの巨大企業、他の追随を許されないITカンパニー。GAFA、いやGAMAか。 FacebookがMetaになったから。 明日、GAMAが消え去っても死人がでるわけではないだろう。 これらの企業は便利この上なしサービスを提供しているだけなのだから。appleのHWとて他…

名前の順番と対について

ロミオとジュリエット、お夏清十郎、寛一とお宮、マルクス=エンゲルス主義、 ガタリ・ドゥルーズ、ボーア・アインシュタイン論争、フェルミ・ディラック統計などなど人名を並べた固有名詞はかなりある。 ロミオとジュリエット、お夏清十郎、寛一とお宮は物…

哀れな哀れなUSAの子どもたち

ひところ消費大国アメリカの象徴でもあった(巨大)ショッピングセモールは衰退の一歩を辿っているそうだ。 1980年代2500もあったモールは今や700なのだそうだ。あと10年で150まで減少すると専門家は語っている。 www.businessinsider.jp 自分も1980年から90…

おかしさの序列について

民謡が二曲あるとしよう。 その曲名は、 『宇宙カッパ節』 と 『アンドロメダ・カッパ節』 である。 『宇宙カッパ節』の方が可笑しいと感じるのだが、それはなぜであろうか? はじめに提示されたからだろうか? 今度は順番を換えて、 『アンドロメダカッパ節…

ローレル&ハーディの『極楽ピアノ騒動』

1932年のアカデミー賞受賞作のコメディ ノンビリとしたいい時代でしたなあ。フランス語の字幕付き www.youtube.com

『人類の知的障害』構想

現在、構想中の著書『人類の知的障害』は、かつてのシリーズ『人類の知的遺産』のアンチテーゼとして企画された。 古今東西いろいろな賢者、知者が模索したけれど、結局、真理の探究も体系化も失敗に終わりそうじゃん、というヤンキーな学説をベースにしてい…

超地上的なもの

戦争の後遺症から入る。太平洋戦争の激戦の地、硫黄島の日本兵の生き残りの方々は、自分からすれば英雄に思える。寡兵を以て強大な連合軍を迎え撃ち、彼らの進撃を一か月以上にわたり足止めさせた。 彼らの証言は、しかし、斬鬼の念に満ちたものばかりだ。戦…