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雑草のような雑念と雑考

『人類の知的障害』構想

 現在、構想中の著書『人類の知的障害』は、かつてのシリーズ『人類の知的遺産』のアンチテーゼとして企画された。

 古今東西いろいろな賢者、知者が模索したけれど、結局、真理の探究も体系化も失敗に終わりそうじゃん、というヤンキーな学説をベースにしている。

なぜにして、そうした精神活動が低迷するかの原因を森羅万象的にまとめている。

 仲間のネアンデルタール人を見捨ててホモジニアスなホモ・サピエンス一種&一強の道を選択したのは、その原因の一つだろう。

 ひょっとして、ホモ・フロレンスの方がもっと地球にやさしくて長持ちする文明を築けた可能性がある。

 科学の基礎が西洋文明のものに統合されてしまったのも障害の一つ。ギリシア哲学からキリスト教神学を経て、自然科学へ通じる精神回路だ。アリストテレスの論理学と自然学が、スコラ哲学者アンセルムの神の存在証明を手繰り寄せ、アインシュタインの相対論を導出したと一気呵成に論じるのが例の一つだ。人類知性のすごい達成であるがとんでもなく狭き通路でもある。この先、行き止まりの発達経路かもしれない。

 資本主義社会を築いただけでなく、IT化によって隘路にはまりつつあるのも、人類の知的な発展を阻害している主要因でないかと疑われる。

 現代文明の在り方、行方にネガティブ判定をして、その原因を洗い出すことが、本書の目的なのだ(まふだ、書いてないけれど)