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雑草のような雑念と雑考

空想科学小説からファンタジーへの時代相の移り行き

 20世紀中葉までの科学技術がすくすく成長してゆく時代には、空想科学を主題にするSFがのびやかに未知と未来の世界の物語りを紡いでいました。

 レンズマンとかスカイラーク、クラークとハインラインの時代ですね。

いまではそういうスタイルは受けません。

 ファンタジーがSFの主役になりきりました。その昔、囲炉裏火の周りで古老が昔語りや伝説を聞かせていた、そんな時代精神によく似たストーリーがふたたび主流になったわけです!

 科学技術に未来と希望を見ていてた時代は去りました。

科学万能を夢見る頃は過ぎたのです。

   さあれこぞの雪、今いずこ

とヴィヨンのようにかつての科学大好き少年たちがつぶやく時代なのです。

 

【参考文献】

 SFから妖精物語へと遡行しているようです。カイヨワならそう言ったことでしょう。