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雑草のような雑念と雑考

「石神」にかかわる参考書

 柳田国男の『石神問答』にかかわる研究や論及の書籍類をまとめておく。

幸田露伴『石神問答を読みて』
 明治43年露伴翁の感想のところを引用をしておく。
予は此の書によりて幽かな、但し面白い刺激を受けた事を悦ぶ



折口信夫『漂著石神論計画』
 書き出しがいい。
1 柳田先生の民俗学的研究上、一大体系をなす石信仰。今新な回顧の時に達した。

 この論考(の覚え書き)は折口ならではの思考の働きを示している。東国に多く見られる海から寄りくる玉石などを連想しつつ、石神信仰の内奥に迫ろうとした。

時代は現代に跳ぶ。
芸能史研究者の服部幸雄の代表作として宿神=石神が光を浴びる。

宿神論―日本芸能民信仰の研究

宿神論―日本芸能民信仰の研究