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雑草のような雑念と雑考

未来の先祖供養についての狷介にして仁なる人類学的主張

 日本の宗教が、世界の宗教に伍してゆくために、より幅広く、客観性をもったものになっていてほしい。そのためには、考古学だけではなく、人類学の成果を反映していてほしいものだ。

 自分は先祖供養の対象拡大を主張しておきたい。

 (一人の日本人として)ご先祖様は大切であると思う。そう思うなら、アウトスラロピテクスだけでなく、よりさかのぼり、サヘラントロプス・チャデンデスやオロリン・ツゲネンシス、アルディピテクス・ガダッパの三方までも供養すべきだ。

 ほんの600万年ほどさかのぼることになり、皆さんほとんどアフリカのご出身ということになるけど宗教的な世界観では誤差の範囲だろう。

 幸い、これらの先祖のお骨は発掘済みであるのだ。お骨はたぶん、日本にはないけれど。著名な人類学者の諏訪元の手元にはあるかもしれない。彼はアルディピテクス・ラミダスの発見者の一人だからだ。

 そもそも、彼らはブッダの先祖であるはずではないか?

 キリスト教カソリック教徒にテイヤール・ド・シャルダンという人類学者兼神父がいた。彼は進化論を積極的に取り入れたキリスト教的宇宙を創造した。おなじように自然界の事実を取り込んだ仏教的宇宙観を創造してみてもいいかもしれない。

 世界に先駆けて最初の人類の方々を供養すれば、一目置かれることは間違いあるまい。