生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問への答が「42」であることは、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイクガイド』の最も重要なエピソードだろう。
超高性能なスーパーコンピュータ、ディープ・ソートが750万年の計算の末に出した答えである。擦れっ枯らしSFファンのコモンセンスに属する。
上記Wikipediaにはその理由について諸説が引用されている。
数理的には「42」は「5次元の射影空間内で一般的に与えられた9つの平面と交わる平面の数」というのがフランスの数学者ル・リヨネの指摘である(ダグラス・アダムズに無関係の指摘だが)
自分の新説は「42」ではなく、「39」であったのではないかとするものだ。
小説には「42」と確かに記している。しかし、数理的には「39」のほうが諧謔味がある。
「39」は数学者たちとマーティン・ガードナーが、「おもしろい性質が知られていない最小の数」と認定しているのだ。生命、宇宙、そして万物が退屈でおもしろいくもなんともないというのも、スラップスティックの味わいがあるだろう。