ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

2015-01-01から1年間の記事一覧

書かれざるコンテンツのタイトル

ボルヘスの『バベルの図書館』にしかない書物だろうか。「パリのかぐや姫」 「虫けら天使」 「読むまで死ぬな」 「懐かしい戦争犯罪」伝奇集 (岩波文庫)作者: J.L.ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/11/16メディア: 文庫購入: 32人 クリッ…

本日の気付き 無駄なモメごと

ローマ帝国のもとではじめられたキリスト教の教義を決める公会議、例えばラテラノ公会議やニカイヤ公会議などは国際標準化機構など国際的な条約を決める手順にその形式を伝えている。 ちなみにローマ帝国治下での公会議(歴史で最初の全教会規模の会議)は8…

小田原 だるま料理

小田原の街並みのなかに埋もれるようにしてある由緒ある料理屋さん。 良心的な盛り付けと良味、それにレトロな建物が三拍子そろった料理屋。だるま料理というと達磨を煮て焼いて食うかのイメージを持つかもしれないが、縁起をかつぐ店の名称だろう。大正レト…

江戸期の家畜減少の件

歴史人口学での指摘であるが江戸時代を通じて、馬や牛なのど家畜数が減少する。 速水融によればこうだ。 人の数と家畜(ここはほとんど馬)の数の比率が大きく変化したことである。つまり、人口は増えるが馬の数は減っている。十七世紀には平均して人口二十…

そろそろ憤れ 敗戦国の国民

かつてベストセラーとなった『世界の日本人ジョーク』から、象徴的な笑い話を。 各国の政治家が集まって「どうしたら日本を怒らせることができるか」について話し 合った。 中国の政治家が言った。 「我が国は潜水艦で日本の領海を侵犯した。それでも日本は…

まだまだ続く、日本人の底力

近年勃発した貿易摩擦では中国のレアアース問題がある。 レアアース需要国である日本はネオジム磁石など小型モーターやLED部品などでレアアースが生命線になるメーカーが多い。そこに目をつけた中国が一方的な輸出制限、すなわち値上げを宣言したのだ。 日本…

Myお気に入りのメロディ 「COPACAPANA」

透き通った大空のした、明るい気分で散策する「コパカパーナ」 T-Squareの代表作かと思うのだ。

Orpheus Chamber Orchestra

オルフェウス室内管弦楽団(Orpheus Chamber Orchestra)はグラミー賞をとった。 ユニークなのは指揮者不在の中規模オーケストラだということ。 ビジネス界でも注目されてるということ。オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リー…

Insensatez ボサノバ

熱い夜には、いいユルさだ。 情熱的にもの憂く というわけでもなく。

情報熱力学のようなもの

ディファレンシャル・エンジン、つまり、バベッジの蒸気力による計算機が実現したら、あるいは電気のかわりに蒸気力による情報社会があったとしたら、とういうのがスティームパンクの発想なのだ。 しかし、カルノーがワットの蒸気機関を考察してカルノーサイ…

夜の公園の富士山

名古屋市の公園でスレ違った公園の「富士山」型遊具。 子供らはどうやって遊ぶのかな? 山もいいのだが、カルデラの遊具もあればいいのだが。

現代文明の食糧ピラミッド

20世紀の偉大な物語としての「緑の革命」 そのありましをまとめてみよう。 ハーバー=ボッシュ法による大気中からの窒素有機物の生成が爆発的なほどの食糧増産を実現した。もちろん、農薬や農耕機械、灌漑設備などのエネルギー投入はレバレッジとなり、少…

すぐれてカネまみれな先進国文化

大学発ベンチャーとか、国公立大学での理系重視傾向とかいうやつも簡単に、かつ雑駁に表現すれば、金儲けにつながらない学問は用無しだよ、というお国と経済界のメッセージだと思う。 教養主義が無用だと軽視される風潮もそうだ。文系の学徒は金儲けの才能と…

バルザックの『サラジーヌ』

巨魁な小説家というとフランスのバルザックに指をおることにしているが、バルザックの『サラジーヌ』なる短編もかなり迫力のあるストーリー性があり、異様な運命に翻弄される人間を描いている。 物語を読んでいただければそれでいいのだが、その意外な結末は…

経済連鎖の行方

ギリシア破綻が迫っている。EU財務相との会議は事実上決裂したのが昨日。久々の国家のデフォルトが起きると市場は身構えている。 そうはいっても規模が知れているので世界経済への影響は限定的とみる識者は多い。だからこそ、EUはギリシアの国民投票というス…

全国野垂れ死にキャンペーン実施中

高齢化社会にふさわしい冠婚葬祭をクリエートする仮想カンパニー「メメント・モガリ」 同社の創業の大々的なキャンペーンは「人知れず誰にも迷惑かけずに野ざらし」を実施した野垂れ死にヒーローの永代供養を格安で行うというものだった。

猫の国を描いた三人の作家

アルジャノン・ブラックウッドと老舎、それに我が国の萩原朔太郎が、猫の支配する町についての奇妙な文学を残した。 萩原朔太郎の『猫町』はショートショートといってもいい長さ。「取りとめもないデカダンスの幻覚にしか過ぎない」と詩人は自嘲している。 …

詩から歌ができるなら、なぜ名詩集からの歌が少ない

これはヨーロッパ圏では異なる。昨夜のラヴェルやシューベルトなどは有名な詩人たちの詩を音曲にしているのだ。 例えば、『夜のガスパール』はラヴェルの名曲で名を残した。ベルトランという詩人はそれを感謝してしてもいい。シューベルトの歌曲はシラーのも…

ラヴェルの不愉快さが癖になるヴァイオリンソナタ

色彩感豊かなラヴェルがその曲想を思い切り押さえつけて、モダーンな突き刺すメロディに仕立てたヴァイオリンソナタ Violin Sonata No. 2 in G Major そう言えば、あの吉田秀和先生が「好きな曲」に入れていた。私の好きな曲―吉田秀和コレクション (ちくま文…

イルカ漁へのグローバル干渉の件

毎度のことながら反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)は和歌山県のイルカ追い込み漁の伝統を根絶しようとしている。 イルカが絶滅危惧種であれば同調の余地もあるが、そうではない。自分が問題視したいのはシー・シェパードの面々が歴史的伝統というもの…

日本が南沙諸島侵略を批判する論理

かつて経済大国になりおおせた我が国もシーレーンと称して輸出入の貿易路を守る防衛戦略を東南アジアの海路に展開したことがあった。それでも、無理やり軍事拠点を他の海域に構築することがなかったのは幸いである。 ところが中国が南沙諸島で行っている行動…

サーカスの歌

昔のサーカスの印象を語るうえで、この二つのコンテンツは欠かせない。 そう、なんとも言えない暗く切ないものだ。『美しき天然』 そして、中原中也 『山羊の歌』より「サーカス」 幾時代かがありまして 茶色い戦争がありました幾時代かがありまして 冬は疾…

ポンポコとは狸の腹鼓

山口仲美編の『擬音語・擬態語辞典』によれば「ポンポコ」は狸の腹鼓の発する音である。そんなことは調べなくとも常識に属するのだろうが、全国各地にポンポコ山があるのはその調べ学習から知った。 しかし、山本製麺の「ポンポコラーメン」が東三河の地元で…

ヨーロッパの文化の香り

つまりは昔のほうが、ヨーロッパの文化の香り、光輝ある先進文明国の高邁さを感じたものだ。それは1968年のグルノーブルオリンピックの記録映画の体験だったなあ。 雪上を舞うスポーツ選手たちが、いかにも青春を燃焼させて輝いているかを、解説のない、スキ…

言語の熱/仕事量 JAVAの熱力学

計算機の熱問題で主役になるのはHWである。半導体や抵抗の熱は故障や計算速度の限界に関わる重要な問題である。それが現在のコンピュータの性能、とくにCPUの性能を左右していることは間違いないだろう。 しかし、ここでSWの熱問題というのも別の観点から考…

清朝末期と中華人民共和国の現状の比較

清朝末期は現時点の中華人民共和国(中国)と似ているのではないかというのを周囲の情報から組み立ててみよう。 清朝末期はアヘン戦争の敗戦により混乱していた。アヘン戦争は大英帝国が麻薬利権のために無辜な清国への野蛮な暴挙以外なにものでもなかった。…

イングレスのポータルのタイプ

AR型ソーシャルゲームの「イングレス(Ingress)」の参加者数は、日本が世界第二位なんだと。自分もその一人であるわけだけど、ポータルなっている場所がこの国の特色が出ているように思う。 郵便局、駅や公園、各種の記念碑や史跡などはいいとして、宗教施…

貝焼き専門のばんや

4月27日日曜日、千葉県の鋸南町(内房で木更津の南)にある「ばんや」の浜焼館にて昼食した。 貝焼き専門店はここしか知らない。 大人2500円で1時間食べ放題。それらの貝は生け簀から本人が持ってくる決まりだ。 カキ、ホタテ、アワビ、サザエ、ハマグリ…

病みあがりの多幸感

長い闘病生活から開放されて体力が久々にみなぎる時、多幸感が生じる。一種の身体ルネッサンスである。 多幸感、すなわちユーフォリアでなにがもたらされるかというと、自分の場合、多弁になる。滑ってばかりのギャグ連発で周囲に多大なる迷惑をかけまくるの…

鏡のなかのMaya Deren

マヤ・デーレン (1917–1961)という女流ドキュメンタリー作家の存在でも、なぜ富士山の散骨したのか? ハイチの記録映像