ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

日本が南沙諸島侵略を批判する論理

 かつて経済大国になりおおせた我が国もシーレーンと称して輸出入の貿易路を守る防衛戦略を東南アジアの海路に展開したことがあった。それでも、無理やり軍事拠点を他の海域に構築することがなかったのは幸いである。
 ところが中国が南沙諸島で行っている行動は軍事示威を通り越して、侵略行為に近しいものがある。自国の領海からはるか1000キロ近く南下した海域で、フィリピンやベトナムの領海の目と鼻の先のサンゴ礁で基地を勝手に作っているのだ。
 ここで為されているのは公海を私物化すること以上に、帝国主義的な領地拡張行為である。
しかも、自然破壊を伴っている。貴重な生物種の棲家を、例によって何の調査もなしに壊している。自然保護団体はなぜそれを非難しないのだろうか?
 シーシェパード君は真っ先に妨害行為をするべきであろう。ダンマリを決め込むのは、甚だ日頃の主義・主張に背くことになる。

 日本は周辺国を抱き込みにかかり、挙句の果てに憲法違反になるような安保法改悪を行う口実にしようとしている。そんなことより、先の大戦における日本の中国侵略と同じであると主張してみてはいかがだろうか?