近ごろ、老いを重ねるにつれて若々しさとは何かについて確信が深まっている。
Stay fool、つまりバカバカしさに通じる感性とふるまいのことではないかと信じだしているのだ。それは幼児性につながる。老いて赤ちゃん返りだ。
SFとアニメ、数学、それに哲学への自分の嗜好がその証拠だろう。
SFとアニメのバカバカしさに感嘆するというのは幼児性そのものだ。
数学のような記号とロジックの操作にのめり込むのはコンピュータ的に考えること、抽象の世界にのめり込める柔軟性だ。
哲学も同様。理念と根源への逆もどり、幼児的な問いと疑念から脱皮できない非成人性の現れだ。
これらはネオテニーといえるだろう。
誰もがこうした成熟への反抗、あるいは逆行するわけではないだろう。反社会性なのかもしれない。
アナクロとアンビバレンツ、それにアンタゴニスト。無益な理念の言葉遊びに打ち込むのも自分の老いの副産物だ。
枯れてしまうのに比べれば、満更悪くないのではないか。