ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

ほぼ終末は見えてきた?

 現代文明をどう定義するかは人様々なのだろうけれど、市場原理主義による大量消費と国際金融と貿易による経済成長の仕組みは、ほぼ終末が近いであろう。
 市場原理と分業化にもとづく地域差の解消は、一過性の豊かさを与えつつも資源収奪と格差を置き土産に、荒廃した風土と変化させるのが、ほぼお決まりだ。つまりは、マクドナルド、ユニクロが路上に残るだけの土地になるのだ。
 こうした大規模な運動は規制などかけようもない。それが善とされているのだから。それは炭酸ガス排出をめぐるCOPの百家争鳴をみても明らかなようだ。
 中国市場での自動車の売上減を心配しながら、大気汚染と温暖化効果への懸念は別扱いというジャーナリズムや専門家の扱いにも、それは現れている。

 つまるところ、地球規模への変動や荒廃に対しての世界規模での対応は取れないままに破局の縁(現代文明の破産であって人類の破局ではない)にズルズルとなだれ込んでゆく図式はこのまま不変であろう。集合的愚昧に対して為す術もないようだ。
 中国、インド、ブラジルが経済的にテイクオフした。オメデトウ。
 巨大な消費欲の集団が先進国のそれと同じ穴のムジナになり、収奪規模の効果が加速するだけだ。
 食料や水の問題も、エネルギーの問題、砂漠化と森林破壊、生物種の絶滅も先送りしたまま、市場原理が何もかも貪り喰らうのを「成長」として体制化しているのが、我らの文明なのだ。
 この暴走はリーマンショックやEU信用崩壊でも止まらないのが、凄い。
 現代文明は暴走している。どこに向かうにせよ、それは自分の存在基盤を掘り返しながら巨大化しようとしているのだ。