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雑草のような雑念と雑考

アレキサンダー大王、始皇帝、豊臣秀吉

 アレキサンダー大王、始皇帝豊臣秀吉の三英傑の共通点はいろいろあるだろうが、一つここで言いたいことは後継政権を生み出せなかったことだ。
 彼らは軍事力により、強力な支配を確立し、統一的な勢力圏を創りだした。
だが、その権力基盤は死後に急速に解体している。
 アレキサンダー大王の場合はディアドコイ(Διάδοχοι)と呼ばれる麾下の武将たちが帝国を分割した。
 始皇帝の後を継いだ子嬰(しえい)は劉邦に降り、項羽により弑せられる。劉邦の漢が帝国を引き継いだ。
 豊臣秀吉は一介の平民から戦国日本を統一したが、二代目秀頼で滅んだ。晩年の朝鮮征伐などが政権基盤を崩した。
 ピークの後に崩壊(デケイ)ありだ。
 カエサル、チムール、ナポレオンなど位と権力を一身に担った人物がそれを維持する期間がかなり短い。上りが長く、降りは短い。