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雑草のような雑念と雑考

あるいは忌日でいっぱいの暦

 8月になると連日のように祈祷と黙祷で日々の記事がいっぱいとなる。15日の終戦記念日の前後にことさら、それが多い。
 沖縄戦の犠牲者、戦艦大和や特攻隊の追悼、広島と長崎の原爆記念日につづいて御巣鷹山だ。そして、終戦記念日で追悼式はピークとなる。
 かなり古いが、大阪夏の陣も加えても良いかもしれない。

 これを要約すれば、
 「あるいは忌日でいっぱいの暦」
ということになろう。

 悲しみの記憶が重く沈殿した結果だろうが、お盆という先祖が還魂する年中行事に合わせこんでこうした出来事がカレンダーにシリアルに織り込まれてゆく。それは偶然ではないだろう。
 現代社会を打ち立てる途上での犠牲者への追憶というものが先祖還魂と重なるのだ。

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

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