上野千鶴子のような自己保全&価値観フリー系の論客が『おひとり様の老後』などとお気楽な高齢化単身世帯を唄いあげたのは、つい数年前のこと。
そのうちに、シングル化だけではなく、葬式にまでそれが忍び寄ってきた。それが明確な事実になりつつあるのは、家族葬がまわりで増えだしたことで看取される。
葬儀に親族はお呼びじゃないのである。
家族だけでひっそりやるのが葬儀の規準になりつつあるようだ。
そうすると次にやってくるのは、誰も参列者のいない葬儀だろう。弔うものがいないお別れの儀が、つまり、無縁仏すれすれの葬儀が主流になるわけだ。
親も子もいない自分だけの葬式。
無縁仏ではないけれど、誰も焼香してくれない葬儀が増えるのは時間の問題だなあ。
- 作者: 小谷みどり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/08/09
- メディア: 単行本
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