法隆寺の宮大工の棟梁が言うことには、日光東照宮は工芸品であって建造物ではないと。
あのゴテゴテは建物の寿命もなにも考えてない、即席の作りものということになる。古代の建築物ほどしっかりと木の性質を考えて組み立てている。徳川時代のものがその程度であるならば、明治以降の建物の持ちなどは知れたものだろう。
それにしても現代の建物は、どうしてこうもスクラップ&ビルドな安っぽい作り方をするのであろう。大量の建築廃材とエネルギーの無駄をなんとするのだ?
安物建築をやめて、価格が高くても長持ちする建築物となるように日本はすべきだろう。子々孫々に伝えられる住宅というのが少子高齢化にふさわしいはずだ。
それに、環境問題を重視するならば千年建築を目指すべきであろうに。
- 作者: 西岡常一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 76回
- この商品を含むブログ (36件) を見る