内藤湖南の論文「近畿地方における神社」のなかで平野神社の由来を考究するときに参照されているのが、伴信友の『蕃神考』であります。
蕃神とは外来の神という意味で、平野神社の祖も今木の神ということで、朝鮮半島からきた渡来人の祀る神だろうといいます。今きた神だから今木だろうと語呂合わせ的な考えですが、両方の碩学が言うので間違いなかろうと思います。
明治期の碩学、内藤湖南すらライバル視し尊敬するのが、伴信友の穏健着実な学風なわけであります。
平田篤胤と並ぶ二大弟子だったのですが、平田篤胤のほうが有名なのは奔放不羈な学風と明治維新への影響のせいでしょう。
というわけで、その『蕃神考』を含めて簡単に伴信友の業績が入手できるようになりました。噂によれば全集全五巻が電子化される由。
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伴信友全集第二巻に『蕃神考』がある。
伴信友全集第二巻pdf \1500
平野神社:関東モンには知られていないかも。桜で有名だそうな。北野神社のそばだ。