ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

自殺を学問的に考究するための書誌

 自殺を複合的に考察するためのささやかな書誌カタログ

ジョン・ダンの自殺擁護論は必読書ではないか。

自殺論

自殺論

悲観主義哲学者ショーペンハウエルの論では自殺を否定している。

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

近代的な社会科学の分析はデュルケームによる。

自殺論 (中公文庫)

自殺論 (中公文庫)

文学者のケーススタディ。シルビア・プラスの自殺を間近で体験している。

自殺の研究 (1974年) (新潮選書)

自殺の研究 (1974年) (新潮選書)


自殺学の専門家の研究書

早すぎる夜の訪れ―自殺の研究

早すぎる夜の訪れ―自殺の研究

 
 最後は日本人の自殺の文化であります。

「ハラキリ」はなぜか世界共通語になりました。愚かなことです。

切腹 日本人の責任の取り方  (光文社新書)

切腹 日本人の責任の取り方 (光文社新書)

三島由紀夫がその刺激を与えたことは言うまでもないでしょう。

三島由紀夫の世界 (新潮文庫)

三島由紀夫の世界 (新潮文庫)

伝統の流れに中で通観したのは
フランス人だというのは皮肉だ。

自死の日本史 (講談社学術文庫)

自死の日本史 (講談社学術文庫)


 D.H.ロレンスの「死の舟」(西脇順三郎訳)から(一部改変)

さあ秋だ、落ちる果実と
忘却への長い旅
林檎は大きな露のしたたりのように
おちて自らをきずつけ
自分から退場する出口になるでしょう。
それで出て行くときです。
自分自身に別れを言うときでしょう〜
落ちた自己から退去する出口を
さがすときなんです。
死の舟をつくりましたか
おお、つくりましたか?
死の舟をつくりませんか
あなたはそれがいるのです。
...........
われわれはこのわれわれ自身の
総勘定をどうすれば出来るのか。
そんなら死の舟をつくりませんか
君たちは忘却へ向って
一番長い旅をしなければならないでしょうから