太平洋戦争末期、松山に配属された343航空隊。通称、「剣部隊」は押し迫る米軍機、B29を相手取り、獅子奮迅の働きをした。
後に、『紫電改のタカ』のモデルともなる。
紫電改は国産エンジン「誉(ほまれ)」2000馬力を搭載した零戦と並ぶ名機である。それでも、空飛ぶ要塞と呼ばれるB29には歯がたたない。真っ向勝負では不利であった。
若者たちは源田実の指揮のもと技量の粋を尽くして強力な敵機に立ち向かうのだ。四国に強力な防空部隊ありと連合軍も大きな警戒を払ったのだ。大日本帝国の戦闘機乗りの一瞬の光芒であった。
純粋国防のために、銃後の市民のために戦闘機で防空戦を戦う。これぞ、男の闘いである。
ここには侵略戦の後ろめたさや非情さや狂信はない。ここには市民としての誇りと男意気がある。爽快さがある。
紫電改のタカ (1) (中公文庫―コミック版 (Cち1-1))
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