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雑草のような雑念と雑考

佐那具駅の光景

 関西本線の名からすると、それが単線であり、電化区間じゃない、無人駅がありあり、だなんて素人には想像できない。しかし、現実はそうだ。

 佐那具駅に行く。その駅舎は無人駅。それでも構内は清掃されてはいる。一日の利用客は百数十人だという。駅前に商店街がないどころではなく、商店らしきものが二三軒あるだけ。

佐那具(さなぐ)とは「さなぎ」、つまりは銅鐸の古語が残存している地名だと思われる。谷川健一によれば金属加工の民がここに住み着いていたという。今でも金物師の子孫たちが佐那具周辺にお住まいなのだろう。

 駅舎の外観。日曜日の昼下がりである。

[伊賀上野]


 関西本線の眺め。悪くない眺めではある。

[伊賀上野]

 また、その駅に至る道が無人なのだ。
 この心細い橋を見給え。いったい、夜道で転んだらどうなるのだろうか?
秘境そのものだが、これでも関西本線の駅近である。柘植川にかかる橋である。

[伊賀上野]


[伊賀上野]


 一応、畑には手が入っているので、荒んでいる感じはない。のどかな山村光景である。

[伊賀上野]