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雑草のような雑念と雑考

建国奉仕隊の歌

 紀元2600年。紀元節だ。時に大日本帝国はそのピークを迎えた。西暦1940年のことだ。
 今でこそリベラルな新聞であるが、当時の大阪朝日新聞は「建国奉仕隊の歌」を
公募した。全帝国から神武天皇以来の建国の聖地を美化しようとボランティアが集まった。それが建国奉仕隊である。
 兵庫県の今井広史という小学校教師の歌詞が採用され、あの山田耕作が作曲した。コロンビアレコードが発売。

 勤労奉仕者はのべ121万人であったという。橿原神宮のそばにその記念碑が残る。たった5年後には全国民はどん底に落とされるのであるが。