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雑草のような雑念と雑考

日独戦争犯罪比較

 南京虐殺は中国により度々取り上げられるが、それが発生したのは事実であるが、組織的犯罪ではない。
 日本兵による捕虜の虐殺や民間人への暴行はあったし、それには将校も関与していたろう。しかしながら、ドイツの冷酷な民族抹殺と比較しないで欲しい。
ドイツが謝罪するのと同次元の話ではない。ここの不統制による戦争犯罪だからだ。
 30万人という数字は明らかに誇張、単なる政治的作為による誇張だ。それをいうなら毛沢東主義による一千万人以上の餓死は、誇張ではないだろうし、誰もそれを断罪していないのはおかしいではないか?
 それよりも、文化大革命による公称値40万人を上回る犠牲者がその政策的失敗でもたらされた、その歴史について沈黙する政府の批判に、耳を傾ける価値はないのではないか?
 帝国陸軍に巣食っていた残忍性や暴力性は十分承知している。とくに、民間人に向けられたなら、あれはあれで軍法会議ものである。
 それに対してはBC級戦犯が裁かれたではのはないか?
中韓歴史認識問題は数字的誇張や半世紀以上の今の言い立てで、それ自体政治的問題となるべきではなく、歴史学者による客観的検証の時代になっているべきものなのだ。
 アナクロニズムというほかない。