2012-12-30 「このサルを見よ! ウゲッ」 Ecce Home reloade スペインの名画の補修騒ぎは教訓的である。キリスト教の真摯な宗教性が香る原画は、おおぼらけな乖離性障害そのものの怪作=改作=快作に変容してしまった。 補修により修復不能になった絵画は、その修復の非再現性により別の作品に現成した。 これだけ話題を呼べば愚作も名作になる。名画の芸術性は、その創発性にある。 これまでなかったような出来事の組み合わせにより、それが後世に残る。しょせん、芸術の歴史とは、そんなものではないだろうか?「Ecce Home reloded」