ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

アレまあ、呆れた選挙結果

 「ABE内閣」成立で、土建業と一部業界へのバラマキが再び始まる。
 実のところ、こうした不必要な分野への公共投資は景気回復どころか、後世へのツケがかさむだけ。ケインジアン的政策のつもりだろうが、それは誤り。
 真水がどんどん減って官僚と政治屋のドブロクだけが増えるとでも言えばいいか。そのドブロクで利権屋はどんちゃん騒ぎして、政治的弱者にはなにもいい事がない。
 自民に投票した人びとは、せめて河上肇の『貧乏物語』でも読んでほしいものだ。マルクス主義はもうダメなのでね。余談ながら、マルクス主義もしょせん、マックス・ウェーバーが予見したように官僚主義の鉄の檻に自縄自縛されるのが宿命付けられている。

 官を小さくしながら福祉を充実させて、科学技術を振興する。そういう方向に社会構造を変革しなくちゃならないのに、自民の経済政策は、時代を逆行するだけだ。
 やんぬるかな、やんぬるかな。
 例えば、交通量もないところに高速道路やトンネルを新設するとどうなるか、わかっているのでしょうか。すでに、今ある道路などのインフラのメンテナンスだけでも手一杯で、第二、第三の笹子トンネルが大量発生するのが目に浮かぶ。
 それにも増して、官民癒着の温床が出来上がる。
 要するに、古い体質の政権がよみがえっても日本は蘇らない。傷口を深くするだけだ。円高で輸出が堅調になるのが解決だなんて、そりゃあ浅薄だあな。