愛知県の岡崎市のはずれにある「猿投塚古墳」にアクセスした。民家のあいだにうずもれるようにしてあった。
梅の木におおわれていて形状も定かでない古墳である。
見渡せばあたりはのどかな市街地である。
奇妙な名前であるけれど、吉田東伍の地名辞書によると「猿投山」がこの近くにある。この山は「蛹(さなぎ)」に似ているから命名されたとある。小鐸=さなぎと書いてある。かつて銅鐸を「さなき」と古代人は呼んだと谷川健一が記していた。
昆虫の変態に神秘的な力が宿ると信じたのだろうか?
近隣には狭投(さなげ)神社もあると吉田東伍にある。猿投大明神を祭る大きな社だとする。
- 作者: 千田稔
- 出版社/メーカー: 角川書店
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