暗号化による「他者侵害」への防衛行為はIT業界ひいては企業にとって死活問題になっている。
この存在様式は生物学的に普遍性があるのではないか?
かつてコンピュータウィルスが実在のRNAウィルスと類似しているという指摘があった。
暗号化による符号化と復号化には鍵と鍵穴という直喩ができる。同じように生体防御にはタンパク質の鋳型が使われている。
例えば、抗生物質も耐性菌はその効能を中性化する鋳型となるタンパク質を分泌している。
複雑さと組合せ爆発が障壁となって、防御力となるという言い方もできよう。
防御側と攻撃側の相互進化も
ある複雑なパターンが一致した場合だけに、内部システムが開放/閉鎖されるという共通性があるのだ。