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雑草のような雑念と雑考

ローレンツ=フィッツジェラルド収縮の確率論的解釈

 表題は悪い冗談だが、その冗談を真面目に説明しておくとしよう。

 静止者からすると運動体が運動方向に収縮する現象をローレンツフィッツジェラルド収縮と呼び、
その速度をvとすれば下記の率で収縮する。

  s=(1-v^2/c^2)^2

 この収縮率は運動体が4次元時空で線形変換されるためであるというのがミンコフスキー解釈である。これが一般相対論に重要な示唆を与えているのは有名であろう。
 しかし、この冗談ではこの収縮率は、三次元空間における物体の存在確率であるという解釈を大マジに主張する(だから冗談なのだけど)
 第一に、sは0と1の間にある。静止すれば存在確率は1となる。
 第二に、運動すると運動体は見つかりにくくなる。その見つかりやすさが存在確率の意味である。こういう喩え話をしてみよう。流しのタクシーは高速で移動していると客を捕まえにくくなる。客からしてタクシーは見つかりにくく=呼び止めにくくなるからである。
 第三に、運動することはゼノンの「飛ぶ矢は止まっている」といパラドキシカルな状態にある。ある場所にありながら、同時にそこに存在しないというのはゼノンの論理から自明だとすると、運動体はその存在の完全さを欠損させることになる。それを存在確率の別な意味である。

 以上より、運動体は通常の意味で存在ではなく、その空間的なあり方のintegirityがなくなる。その度合がローレンツフィッツジェラルド収縮率なのである!