ランダムなメモランダム

雑草のような雑念と雑考

イスラエル高官の夜の果て

 イスラエルの政府高官が「ヒロシマナガサキの慰霊祭」を批判したニュース。
それで思うのは、この貴重な経験がなければ、世界は第三次世界大戦で核戦争にもつれこんだろうということだ。
 MADというゲーム理論からの相互完全破壊による手詰まり現象で、米ソは核ミサイルのボタンを押さない。そんな悪魔的仮説の根底にもヒロシマナガサキの悲惨な体験があったればこそだ。
 それを知ってか知らずかの政府高官は政治哲学音痴なのだろう。あるいは、核戦争を行って文明が地上から抹殺された方が人類にとってはいいというセリーヌ風の極北の論理の持ち主なのだろう。

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)