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雑草のような雑念と雑考

イタリア-エチオピア戦争 1935-1936

 ラリー・ニーブンの作品で『インフェルノ』というSFがあった。ダンテの神曲に想をえた小説であるが、ここでは主人公の相棒がベニトだったことが重要だ。
 ベニト・ムッソリーニであることがあとで判明する。ムッソリーニヒットラーに悪の道に引きずり込まれただけだ、そんなに悪いやつではないと。

 しかし、イタリア-エチオピア戦争での毒ガス使用はそれを反証して余りある。マスタードガスをばらまいて平然としている、そんな人物だったのだ。
 植民地主義と人種差別が背景にあるのは言うまでもない。劣等人種は殺虫剤よろしく毒ガスで殲滅すべし。
こうした独裁者を指導者に選んだ日本の政治家と軍部はなんとも愚かで蒙昧であったわけだ。自分たちは白人たちからアジアを解放して人種主義からフリーになると主張していたのだが。
 この人物には、パルチザンによるリンチが、ある意味当然の結果だったともいえよう。