2025-01-01から1年間の記事一覧
ウクライナ紛争にせよ、イスラエルとガザやイランとの係争にせよ、あるいはカシミール地方のインドパキスタンの国境紛争にせよ、19世紀から20世紀の大英帝国の関与した地域での戦争であるのは気になるところ。 ウクライナの件はクリミア半島をめぐるクリミア…
くしゃみを言葉で書けばオノマトペかどうか?もちろん、その場合は母国語になってしまう。であるが、ここでの問いかけは純粋な音声がどう聞こえるかという点にある。 咳がオホンと本当に発声しているのであろうか? はっくしょんは本当にそう発声しているの…
20世紀末位までは世界は文字通り地球上の国々を意味してしていて、地理的な用語法が中心であったようなかすかな記憶がある。もちろん、精神世界ということばはおろそかにできないくらい異彩を放っていて、外部の俗世界への対立物ではあった。 また、ディルタ…
活字が生まれ、国語が定まり、著者(author)と著作物の関係が近代的な法での権利関係が定式化された、それ以前の社会や文化を考えてみることは、我ら現代人の盲点や限界を見極めることになるだろう。 日本では国学者たちが江戸期に文献批判的なことを開始した…
トマス・アクィナス 理性と神秘 (岩波新書) 作者:山本 芳久 岩波書店 Amazon 精選 神学大全(1) 徳論 (岩波文庫青621-3) 作者:トマス・アクィナス 岩波書店 Amazon 聖トマス・アクィナス (ちくま学芸文庫) 作者:G.K.チェスタトン,生地竹郎 筑摩書房 Ama…
電子はシュレディンガー方程式やDirac方程式により、あるいは量子電磁気学により 観測値は理論値と一致している。つまり、量子力学モデルにより完全に把握されている。 これを別の見かたで言えば、電子は量子力学のモデルとして理解されいる。電子自体に関す…
SNSへの情報源シフトによって根拠のない情報が人々の政治的行動を左右するようになった。新興国だけではなくて先進国というそれなりに教育と法制度が定着した国でも活況を示している。 そのなかでDeep Fakeというデジタル技術を駆使したでっち上げ情報が力を…
ウルリッヒ・ベックの「リスク社会論」(1986)は現代社会の予兆を描いていたといえる。科学技術の拡大とコモディティ化が進行した20世紀後半に、リスクは変容した。 いわゆる成長と発展への巨大な制動力として急速に拡散したのだ。 公害を思い出そう。日本…
韓国はいつまでも与党(国民の力)と野党(民主党)とで睨み合いと足の引っ張り合いが続いている。歴代大統領の多くは恵まれない待遇か拘置所送りにされる。 それはなぜかについては諸説あるが、自分が気の付いた歴史上&地政学的な遠因を 書いておきたい。 …
アメリカの初期の奇人ジョニー・アップルシード 士郎正宗のコミックとは別物。 裸足でオハイオ州やインディアナ州を歩き回り、スウェデンボリの教えと林檎を広めようとした変人なんだとか。 いまでも、かなり人気のある人物のようだ。 ja.wikipedia.org シフ…
社会認識の主流はどうやら「物語り」へと巻き戻しているかのようだ。 事実の積み重ねによる客観性な社会の動態の認識はかすれ声になっており、わかりやすい情動的なストーリーが大声で伝えられる。 イスラエルのノヴァ・ハラリの史観『ホモデウス』はフィク…
最近、他界された松本正剛は「編集工学」者だった。途方もない読書量とその解説は際立っていた。ジャーナリストであった立花隆も物故して久しいけれど、文理に目配りできる幅の広い知識人であった。出口治明は現役で活躍しているが、第一線のビジネスマンか…