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雑草のような雑念と雑考

planetarian~星の人~の感傷的感想

 アニメ「planetarian~星の人」を予備知識もなく観た。

 なんの期待もなく暇つぶしの動画鑑賞であったが、絶品ではないにせよ掘出し物の映像であった。

 淡い感傷に浸れるいい作品だ。

movies.yahoo.co.jp

 

 破滅の淵に立たされている人類はあちこちに残るコロニーにおいて、かつかつの状態で生存していた。その一つのコロニーにたどり着いた老人は「星の人」と呼ばれる、一種の伝道者だった。彼はプラネタリウムとそのガイド嬢であったロボットの記録を携えて、自分の知識の後継者を探していたのだ...、のようなストーリーだ。

 聖母に擬せられていたロボットが星の人を看取る。ここはアナトール・フランスの「聖母と軽業師」を連想した。

 背景は少女ロボットとの別れと再会なのだが、あの世でロボットに会えて泣いてしまう自分はなんなんだと思うね。

 

「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」 [Blu-ray]

 ちなみにアナトール・フランスの作品はこちらに所収とか。

奇蹟と愛と    フランス中世文学集 4